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前回シネマ・カフェの報告

5月30日、映画☆お兄さんのシネマカフェの上映リストです。
参加者8名、総勢10人。
下記の映像の中で「椅子」が登場する場面をぶつ切りにして流していきます。その後感想を言い合い、映画☆お兄さんが解説をしてくれます。

ウィンダミア夫人の扇』(エルンスト・ルビッチ
『赤線地帯』(溝口健二)
『季節のはざまで』(ダニエル・シュミット
『秘密の子供』(フィリップ・ガレル
『Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(ヴィム・ヴェンダース)


4番目、フィリップ・ガレルがニコの恋人だったことをお兄さんの解説で初めて知りましたが、美しい映像の映画でした。ニューヨークの映画作家だったらもっとギスギスしたものになるような気がします。どうしようもない感情をもてあましついにはヤクに手をだしそれでも「嫌いにならないで」とカフェの椅子にもたれて恋人に訴えるアンヌ・ヴィアゼムスキーの美しさ。
長回しで冗長、息遣いさえ聞こえてくるような、つまり物語なんかクソくらえといっているような映像をみるのは若いときならまだしもだんだん体力がなくなってきましたが、それでも映画☆お兄さんはリモコンの停止ボタンを押そうとしません。なんか拷問を強いているのかな?映画をなめるんじゃないと強いられているのかなと暗いなかお兄さんの表情をうかがうともうすっかり映像に観入ってしまってて、あゝこりゃ仕方がないやと思えてきます。その感覚にはノレます。もっともっと難解なやつお願いします!と思えてくる。昨日は字幕が英語でよく内容のわからない映像もあったけど、観てるといろんなことを頭のなかに思うのが面白くなってきました。むろんリストを見てもらえばわかるけど難解なばっかじゃありません。「見る」ということをもう一度考えられるような、たのしく「見る」ことのできるような会です。来て下さった方、ありがとうございました。
次回6月27日の予定です。テーマは「傘」。
初めての方もお気軽にご参加ください。