以下は「ひばりブックス」でのイベントの告知となります。
水曜文庫では同日14時より、実際にZINEを作っている方が意見交換をできるような、ノウハウを分かち合えるような会をします。詳細はこのブログ前日の記事にありますので、ひばりでのイベントともどもどうぞよろしくお願いいたします。
以下は「ひばりブックス」でのイベントの告知となります。
水曜文庫では同日14時より、実際にZINEを作っている方が意見交換をできるような、ノウハウを分かち合えるような会をします。詳細はこのブログ前日の記事にありますので、ひばりでのイベントともどもどうぞよろしくお願いいたします。
作り始めるのはひとりでもできる。でも、作り終える・作りつづけるには、自分以外の誰かの存在が必要だったりします。そんな誰かに出会えるかもしれないし出会えないかもしれない、紙媒体の作り手のための交流会です。「みんなどうしてる?」を話し合ったり、制作に役立つ情報交換したり。これから作りたい人もOKの気楽なつどいです。
【概要】
・日程:2022年12月11日(日)14時〜 15時くらい
・参加費:500円
・定員:10名(先着順)
・こんな人に:zine、同人誌、個人メディアなどの媒体を作っている人、作っていた人、作りたいと思っている人(聞くだけでもOK!でも質問しちゃうかも、話したくないことは話さなくてOKです)
・よければ:媒体を作っている方はぜひそちらを持ってきてください。リスペクト&好きな紙媒体でもOK。
【主催】
・生活の批評誌編集部
「生活」と「批評」を隣り合わせにすることを目指す“ライフスタイルマガジン”。2017年9月大阪にて創刊しこれまで全5号を発行。企画・編集全てを編集長の依田那美紀が行ういわゆるひとり編集です。生まれた石川県を離れ、大学時代を静岡で過ごし、のびのびと育ててもらいました。
・BEACON編集部
2021年より“声を灯すZINE”BEACON[ビーコン]を発行。最新号であるVOL.2のテーマは「Y’all Wallflowers - すべての壁の花に」。
【連絡先】
seikatsunohihyoushi@gmail.com(依田)
お申込みの方は下記フォームよりご連絡をお願いいたします.
お話:落合加依子さん/田中さとみさん 聞き手:川口好美さん(てんでんこ)
日時:10月22日(土)18:00~19:30
会費:500円(先着10名)
主催 てんでんこ/川口好美
国立市で小鳥書房という一風変わった本づくりと居場所づくりを行う場所を運営されている落合さんと、そのお仲間で詩人である田中さとみさんに、詩の創作、本づくり、販売などを通して人と出会うことの楽しみやよろこび、むずかしさについてお話をしていただきます。
お二人は10月22日に行われる「しずおかブックフェスタ」にも出店されてご本を販売されます。その夕刻より、文芸評論家の川口好美さんも交えてゆっくりお話をしていただきます。ぜひ「しずおかブックフェスタ」へも足をお運びください。
登壇者
田中さとみさん
詩人。第一詩集『ひとりごとの翁』(思潮社、第23回中原中也賞最終候補)/第二詩集『ノトーリアス グリン ピース』(思潮社)発売中/個人誌『Hector』刊行
Twitterアカウント @_shirokumaniau
落合加依子さん
出版社勤務を経て、地域に開いたシェアハウス「コトナハウス」を国立市谷保のダイヤ街商店街に立ち上げる。現在は出版社兼本屋「小鳥書房」を営みながら地域づくりに関わっている。『ちゃんと食べとる?』『モノポの巣』『本屋夜話「小鳥書房文学賞」詞華集』刊行。
小鳥書房ホームページ https://www.kotorishobo.com/ Instagram kotorishobo Twitter @kotori_shobo
てんでんこ/川口好美さん
川根本町にできた、おもちゃ・木製玩具・ボードゲーム・絵本のお店。里山の古民家を改装し、図書館でもあり、遊び場でもあり、カフェスペースもある場所です。ここを運営している川口好美さんは文芸批評家でもあり、現在文芸誌「群像」や図書新聞などで活発に文章を発表されています。同人誌「レンシュウセイ」6号まで発行。
ご参加ご希望の方は、水曜文庫へご連絡くださるか、また
川口好美(℡08018773575 メール betchi.datchi.0628@gmail.com Twitter @tenden_co Instagram tenden_co)までお願いいたします。
台風の停電のなか日向に椅子を出して「武田百合子『富士日記』の4426日」1巻を読み終わる。
たくさんのことを考えさせられる。それは1巻を終わって「富士日記」上巻さえもまだ終わらない丁寧・詳細さでこの作品を解体し武田百合子さんの体験・表現を再構成してくれるからだ。
だけど水本さんは過剰に百合子さんの内面に立ち入ることはしない。「富士日記」の登場人物たちのことはもちろん、当時の生活様式や日本人の意識や世相の出来事など、百合子さんの外側に起きていることたちを取材しながら彼女を浮かび上がらせ「富士日記」の世界を再構成する。とても丁寧で、かつまた読みやすい。きっと水本さんがこれまで幾多の雑誌編集で培ってきたものなんではないだろうか。
放っておけばゴミにしかならないものが、貴重なエネルギーに変わる循環性こそ素晴らしいのだ。『富士日記』もそんな循環性をもった書物である。一日が終われば忘れ去られていくだけの何気ない出来事が、優れた書き手が綴りなおすことで、立派な文学作品になって世に残された。そして、無数の読者の心を温める新たな燃料へと姿を変えたのだ。
作品に登場する「オガライト」というおがくずを加工して暖炉などに点火するのに使うモノを説明した後の文章だけれど、ほんとにそうだと思う。ぶっきらぼうな筆致、感情にすぐに流されてしまう落ち着きのなさなどおよそ冷静に組み立てられ構成された文学作品とはいいがたいこの作品がどうしてここまでたくさんの読者に読み継がれてきたのか?
先日この会の告知をしたら、以前ご本をお引き取りさせていただいた年長のご婦人から連絡。「今静岡にいないので行けない。『富士日記』はとても好き。気持ちが低いときにはいつもこれを読んできたのよ」という強いご連絡をいただいた。文字通り燃料だ。
1巻は富士のすそ野、武田家別荘の近くに大岡昇平が越してきたころで終わる。
2巻を読むのが楽しみ。
ぜひ皆さんにも水本さんのお話を聞いていただきもう一回、また初めてでも「富士日記」の世界を感じていただければと思います。
ぜひ会にご参加くださるべくご連絡をお待ちしております。
水曜文庫・店長
トークイベント 武田百合子『富士日記』について知っていること、あれこれ。 - 水曜文庫の日記 Tel:054-689-4455
お話:水本アキラ
10月7日(金)18時半より(会場18時)参加費:1500円(ワンドリンク付)
場所:ひばりブックス 静岡市葵区鷹匠3-5-15 第一ふじのビル1
戦後日本を代表する小説家・武田泰淳の妻である武田百合子。夫や長女・花との山梨での別荘暮らしを13年間にわたって綴った『富士日記』(1977年)で、52歳の時に随筆家としてデビューしました。《天衣無縫》《天性の文章家》と賞賛される彼女の文章は今なお新しい読者を獲得し続けています。百合子の作品を長年精読し、『富士日記』を題材にした書籍『YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日』を2018年秋、そして今年1月に待望の続刊を上梓した編集者の水本アキラが、さまざまな関連書や秘蔵映像・音声などを紹介しながら、武田百合子ワールドの魅力を語り尽くすイヴェントです。まだ一文字も彼女の本を読んだことのない方もぜひご参加ください。
水本アキラ:1969年7月1日 松山生まれ。エディター / DJ。テキスト、編集、デザイン全般を手がけ、音楽、映像、写真なども多角的に扱う。またトークイベントやワークショップも精力的に行っている。主な著書『D.J. ディスカバリー・ジャパン』『レコード・バイヤーズ・ダイアリー』(w /内門洋)『レコード・バイヤーズ・グラフィティ』『コテージのビッグ・ウェンズデー』(w /堀部篤史)など。DJ / ミュージシャンとして音楽作品も多数リリース。
ご予約:水曜文庫まで 054-689-4455
suiyou-bunko@lily.ocn.ne.jp
無一物野郎の詩、乃至 無詩!
さとう三千魚|Michio Sato
詩人
『浜風文庫』主宰 https://beachwind-lib.net
「浜風文庫」にて毎日、詩と批評、エッセイ、写真、絵画などの作品を公開していま す。静岡市在住。
詩集:「浜辺にて」 2017年 らんか社
「貨幣について」 2018年 書肆山田
「山崎方代に捧げる歌」2020年 らんか社