先日テレビで「オウム真理教」のというよりもそれと対峙した警察の捜査のどうしようもなさを描いた、イッセイ尾形の怪演したドラマを観ましたが、やっぱりよく作ったなあとの感慨もありましたが、しかしそのような大きな物語はそれはそれで、一昨日サリン事件以降のオウムを取材対象にしたライター岩本太郎さんのお話は、彼でなくては感じ得ないさまざまなオウム信者たち個人個人の感覚が感じられてとても面白いものでした。オウムのことに対することばかりではなく、岩本さんの対象に対して「普通」に向き合うまじめさが、当たり前のことなんだけどなかなかできることではないようにも思えました。それに岩本さんご自身の「屈託」というところまでお話をしていただいて、岩本さんと自分はほんとに同世代なので、自分を振り返っても考えさせられるところ満載でした。やはり書き続けてきた人はすごい!岩本太郎さん、企画していただいた鈴木教弘さん、来ていただいた方たちありがとうございました。
岩本さんとはたまたま高校のまったくの同窓(当時は話したことはない)で、
「いつから本を読んでたの?高校のときってさ、『僕の趣味は読書です』なんて言えない雰囲気だったよね」
と言われて、
「いやほんとそうだった」
と思い出しました。
ヤンキーが多くて、そんなことを言えば後ろから理由もなく羽交い絞めされるような雰囲気を思い出しました。別に読書してるからインテリだというのは、ワタシを見てもらえればわかると思いますが、全く違うんだけれど、偉そうなことをことを言うとすぐに腿に思い切り膝蹴りされたり・・・・。それもなかなか面白かったんだけど。会とは関係ありませんがその雰囲気を昨日のことのように思い出した。