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「アルプ」とその周辺の本が入荷しました

「アルプ」とその周辺の本が入荷しました。
串田孫一さんの本は60冊ほどあります。沼津市出身の登山家・文章家の山口耀久さんの本、辻まことさんの本など。「アルプ」は全揃ではありませんが150冊ほど。

安倍奥に少しだけ登ったことがあるくらい、もう何年も山を歩いたことがありませんし太ってしまったので登れません。年末年始と登山は関係があるのかわかりませんが、なにか本棚に並べてみるといい感じにああ年末という気分になってきます。串田孫一さんの本がまとまって入ったのは二度目で、以前入った時には若い女性がたくさん買っていってくれて不思議、そういうものなんだなあと驚いたことがあります。控えめな愛らしい装丁の本が多いからなのか、今回入った本をめくっていれば合点がいきます。クラシックな喫茶店でそういう本を女性が読んでいたとしたらやっぱり思わず求婚してしまうかもしれない。
いやそういうことではなくて、声高に叫ばない感じ、孤独な迎合しない感じ、なにかを突き詰める感じのする(ほとんど読んだことがないのでごめんなさい)これらの本の装丁を見てると、つまり今の社会にそぐわない潔さみたいなものが少し前の世代の登山家たちの本から漂ってきて、その清廉さがなにかお正月っぽいというのか、いや別にわざわざつなげなくともよいとは思うけど、棚が作れてうれしいのでそんなことを考えました。